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ヒカキンさんの着眼点がすごい!

19日、サッカー日本代表が大金星を挙げて、日本は大盛り上がりだ。例のごとく試合後、渋谷にはたくさんのサポーターが集まりすごい騒ぎだったようだ。

ところで、ワールドカップのスポンサーになってコラボをし、名前をアピールする企業はたくさんある。そしてそれらの企業はおそらく何千万円、もしかしたら何億円のスポンサー料を払っていることだろう。

しかしヒカキンさんは全く違うことを考えていた。試合翌日の6月20日のヒカキンさんのチャンネル「HikakinTV」では、騒ぎが収まった後の早朝の渋谷でゴミ拾いするというものであった。これは一見すごく地味に見えるが、0円でワールドカップとコラボ(?)し、しかも街が綺麗になり、さらにYouTube動画を作るという、一石三鳥の離れ業である。このヒカキンさんの発想と着眼点には脱帽だ。

この動画を観て、多くのユーチューバーがいる中なぜヒカキンさんが絶大な人気を獲得しているか、良くわかった。皆がユーチューバーをやっているわけではないが、ヒカキンさんの発想と着眼点には大きく見習うところがあるはずだ。

自分が取り組んでいる分野で、ヒカキンさんに負けないくらいの自由な発想で力を発揮してみよう!

リスクを取らないことが最大のリスクだ!サッカーW杯・日本代表を観て。

19日、サッカーワールドカップ・日本代表対コロンビア代表の試合があった。日本代表は下馬評を覆す大金星でまずは一勝を挙げ、グループリーグ突破が明確に見えてきた。

前半3分、コロンビア選手のレッドカードで一発退場。そして香川選手のPK。そこで先制点を奪い、さらに日本の数的優位になりこのまま安泰。

と思いきや、

その後コロンビアが同点弾を挙げる。とは言え数的優位に立っているので本来なら日本が有利であるはずだが、前半終了直前の状況を見て僕はかなり悲観的になっていた。日本代表は完全に守りに入っている。パスは全て横パスだ。コロンビアに対して全くプレッシャーをかけることができていない。このままいけば確実に後半で逆転されて負ける。正直そう思った。

しかしハーフタイムが救いだった。ハーフタイムでおそらくその辺の指示が出たのであろう。後半が始まってからの日本代表は見違えるように変わっていた。横パスが全て縦パスに変わり、断続的にコロンビアに対してプレッシャーをかけていた。それを見て今度は、これは勝てると確信した。

結果、日本代表の勝利!日本代表、おめでとう!

この試合を観て思ったのは「リスクを取らないことが最大のリスクだ」ということだ。前半終了間際の日本代表は完全にリスクを避けていた。それがために相手にプレッシャーをかけられずに危機的状況に陥っていた。しかし後半に入りリスクを取る集団に変貌した。この試合の一番の勝因は、後半に入ってリスクを取りに行ったことだと思う。

人間は有利に立つと守りに入るものかもしれない。そこで再びリスクを取れるかどうか?そこがその後の分かれ道であると言えるだろう。

サッカー・ワールドカップ開幕!

14日(ロシア時間18時)、サッカー・ワールドカップ・ロシア大会が開幕だ!僕自身はどちらかというとサッカーよりも野球派だが、やはりサッカーのワールドカップは見逃せない。野球のWBCもサッカー・ワールドカップのように盛り上がればと思うのだが、これからどうなるのだろうか?

ところで、なんだか日本は少し盛り上がりに欠けているように思う。大会直前の親善試合敗北(開幕前最終戦は勝利)、代表監督交代など、ネガティブな話題が続いているせいかもしれない。日本のW杯予想も悲観的なものが多い。

しかし、予想が低い時の方が意外と活躍するものだ。直前の親善試合だって、言葉を変えれば練習試合である。勝敗よりも選手の連携チェックの方が重要である。メジャーリーグの大谷翔平もオープン戦で散々たる結果だったが、公式戦に入れば大活躍だ!サッカーも大谷翔平に続けばいい。

サッカー日本代表が良い意味で裏切ってくれることを願っている。試合外でダンヒルのスーツを着ている日本代表もカッコいいが、ユニフォームを着てピッチに立っているカッコいい日本代表を見たい!

トランプ大統領と金正恩委員長の首脳会談、そして日本との関係。

6月13日、アメリカ・トランプ大統領と北朝鮮・金正恩委員長による米朝首脳会談が行われた。もちろん会談の詳細はまだはっきりとしていないところもあるが、大筋で会談は成功したと言われている。トランプ大統領の発言を見ても、そう見て間違いなさそうだ。あとは朝鮮半島の不可逆的非核化を確実に進行させ、休戦状態の朝鮮戦争を終戦させた上で平和条約を結ぶことが課題と思われる。

一年前にトランプ氏と金正恩氏が顔を合わせるとは誰が想像しただろうか?僕自身も今回の首脳会談成功に驚がくしており、それと同時に日本を含む東アジアの核危機にどうやら終止符が打たれそうなことに安堵している。

ところで日本にとって北朝鮮問題と言えば、真っ先に拉致問題が挙げられる。もちろんこれは日本にとっては大きな問題だ。しかし米朝及び南北朝鮮間でのやり取りに強引に拉致問題を持ち出すのは果たして良い選択と言えるだろうか?僕自身は拉致問題を米国・韓国に現段階で押し付ける事には疑問を感じる。日本が拉致問題に関して早急に解決を急ぐのは逆効果に思えるからだ。米朝及び南北朝鮮の話し合いに拉致問題を持ち出せば、北朝鮮が反発するのは容易に想像できる。拉致問題を解決する最善の方法は、まずは南北及び米朝間による和平を遂行させ、そのうえで日朝で話し合うのが一番効果的だと思うからだ。これは少し回り道に思えるが、結果的にこうした方が早急に解決できるように思える。実際、小泉元首相が訪朝した後、まずは拉致問題ありきの日本の対応に対してこの問題は一歩も進んでいない。確実かつ早急に拉致問題を解決するためにも、今は朝鮮半島の和平を最優先で進めるべきではないか。

何はともあれ、今回の米朝会談により危機的状態を脱する見通しができたことは喜ばしいことである。朝鮮半島非核化と同時に東アジア和平も不可逆的に遂行することを強く望む次第である。

日本にはいない才能。

世界でナンバーワンの才能は日本にいるのか?日本には錦織圭はいるが、ナダルはいない。湯川秀樹はいたが、アインシュタインはいなかった。中田英寿はいたが、メッシはいない。世界トップクラスの日本人は少なからずいるが、世界で圧倒的なトップに君臨する日本人はいただろうか?

僕の尊敬する山中伸弥教授は世界トップの研究者と言える。山中教授が日本に拠点を置いているのは奇跡だ。しかし現在の山中教授は研究よりもマネジメントに翻弄されている。もちろん世界のiPS細胞研究界をマネジメントしてリードできるのは山中教授しかいないのだが。

これから日本に必要なのは、世界トップクラスの日本人ではなく、圧倒的にインパクトのある世界トップの日本人だ。研究者でもスポーツ選手でもなんでもいい。とにかく圧倒的にインパクトのある世界トップの人材が一人欲しい。もしそのような日本人が出てくれば、日本人の思考から文化まで大きく変えることができる。

繰り返し言う。世界トップクラスではなく、圧倒的な世界トップだ!

錦織圭選手は帰ってきたか?

現在行われているテニス・全仏オープンで、錦織圭選手が16強まで進んでいる。錦織圭選手は去年から今年初めまでけがで欠場していたが、最近の結果を見るとかなり復活してきたようだ。

ところで最近はあらゆる分野で若手日本人の活躍が目覚ましい。メジャーリーグの大谷翔平選手、卓球の張本智和選手、そしてスポーツではないが将棋の藤井聡太七段など、皆頼もしい限りである。

ところで、錦織選手が世界のトップクラスに躍り出て、面白い大会があることを知った。テニスで最もメジャーな大会と言えば四大大会を思い出すが、毎年シーズンの締めくくりに、ATPワールドツアーファイナルという大会が行われる。これはその年のランキング上位8人だけが出られる大会で、室内で行われる。錦織選手がこの大会に出るようになって試合の中継を見るようになったが、演出とが凝っていて非常に面白い。さすが世界のトップ選手だけしか出られない大会だけある。

これから全仏オープンも後半戦に入るが、錦織選手がどこまでトップに迫れるのか楽しみである。もちろんトップに迫るだけではなく、トップを取って欲しいと願っているが。

錦織選手もここ最近の活躍で、欠場時に下がった世界ランキングがうなぎ上りである。年の終わりに上位8人に入ってATPワールドツアーファイナルに出場できるか。今からワクワクしている。

安倍首相はトランプ大統領に対してイエスマンになってはいないか?

最近の森友・加計問題を見ていると、安倍首相周辺は安倍首相に対してイエスマンの集まりになってはいないかと感じる。もちろん、何に関しても首相に対してノーと言えばいいという訳ではないが、最近の報道を見ていると、与党及び官僚の答弁・コメントは安倍首相に追従するものばかりだ。唯一、石破茂氏が自民党内で孤軍奮闘して安倍首相に対して苦言を呈しているように思える。

そして上の階層に目を向けると、今度は安倍首相がトランプ大統領のイエスマンになっているように感じる。最近の北朝鮮問題に関しても、安倍首相自身の意見をほとんど感じない。安倍首相の見解のほとんどはトランプ大統領に追従するものばかりだ。

トランプ大統領の北朝鮮に対する対応には疑問に感じるものもあるが、それに対して安倍首相がノーを突きつけたところを見たことがない。確かに日本とアメリカが連携することは重要だが、盟友に苦言を呈することも必要だ。いや、盟友だからこそ苦言を呈するべきだ。

野党は対案や具体策を提示しきれているか?

いつの時代も、野党の主な仕事は与党に対する批判なのかもしれない。それはもっともなことである。野党の一番の使命は、政権交代を起こし与党になることだからである。与党にならない限り、意思決定に影響をもたらすことは難しい。

しかし野党だからと言って、対案や具体策を全く提示しなくてもいい訳ではない。対案や具体策をしっかり示すことが出来るかということは、政権を獲得した時に政権運営能力があるかということに直結するからだ。国民もそこはしっかりと見ている。対案・具体策をしっかりと示さず与党の批判に明け暮れていれば、与党の支持率が下がったとしても野党は政権運営能力がないとみられる。

政権運営能力がないまま政権を獲得してしまったのが、2009年~2012年の民主党政権であろう。野党は野党である間に、政策立案能力及び実行力をしっかりと身に付け、政権獲得時の準備をする必要がある。

現在の政権の状況としては、加計・森友問題で安倍政権が揺れても、それに代わるのは自民党の誰かということにしかならない。実際名前が挙がっているのは、石破茂氏や小泉進次郎氏などの自民党議員ばかりだ。

野党には、近視眼的に与党の批判に明け暮れるばかりではなく、地力をしっかりと身に付け、政権担当政党となった場合の基盤を地道に築いていってほしいものである。

日大・アメフト問題の本質とは?

物事を冷静に俯瞰するのは難しい。現在進行中の日大・アメフト問題を見ていてつくづくそう感じる。僕自身も冷静に見ようと思っても、つい感情的になってしまう。

この日大・アメフト問題は、非常に悪質な問題(事件)だ。しかし事件の悪質さだけで言えば、世の中には傷害事件や殺人事件がそれなりの件数起きている。しかし現在の日大・アメフト問題はどの事件よりも大きな扱いを受けている。それはなぜか?

その理由は、この問題の争点が試合での傷害行為そのものではなく、日本大学という学校組織の体質がどうなのかということに移ったことにある。日本大学は言うまでもなく日本で一番学生数が多い超巨大組織である。しかしその超巨大組織のブランドが地に落ちてしまった。

その原因はいろいろ考えられるが。ここ数日の流れを見ているとそれは、自校の学生である加害者を守ろうとせずに切り捨てようとしていることにあるように思える。もしかしたら加害者をトカゲのしっぽ切りをすれば、自校(日本大学)を守れると考えているのかもしれない。しかし普通に考えて、自校の学生を守らずに切り捨てるような大学に行きたいと思う人はほとんどいないだろう。「傷害行為を起こした」ということ自体ではなく、「自校の学生を守らない」という行為が信用を著しく損なうことになったのだ。

初めにも述べたように、現在問題になっているのは、傷害行為そのものではなく、日本大学の体質に対してである。今回の一連の対応を見ていると、「アメフト部の行為が運悪く大学全体に波及した」というより、「アメフト部の問題を起点に起こるべくして起きた問題だ」と言える。

日本大学のブランドは「運悪く」ではなく、「起こるべくして」地に落ち、自らの首を絞めることになったと感じる。

休憩後に一手も指さずに投了した羽生竜王に、プロフェッショナルの真の姿を見た。

現在、第76期将棋名人戦7番勝負が行われいる。佐藤天彦名人と挑戦者の羽生善治竜王との戦いだ。その第4局が5月19日・20日に行われた。名人戦は持ち時間が各9時間、つまり二人合わせて18時間になるので、2日間に渡る長丁場となる。

その2日目に珍しいことが起きた。羽生竜王が休憩後に一手も指さずに投了したというのだ。羽生竜王は負けることになったが、その羽生竜王の姿にプロフェッショナルの真の姿を見たような気がした。

羽生竜王がどこまで先を読んでいたかわからないが、休憩後に一手も指さずに投了したということは、かなり先まで読んでいたと想像できる。深い考察によって先を読んでいたからこそ、自身の負けを悟ったのであろう。

この羽生竜王の負け方に、羽生竜王の凄さを感じた。ここまで究めないと真のプロフェッショナルと呼べないのであろうか?羽生竜王のこの投了の姿は、あらゆる分野でプロフェッショナルを目指そうとしている人たちにプロフェッショナルとはどうあるべきかということを示している。