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A級戦犯の遺書を公開

先日、あるお寺で太平洋戦争のA級戦犯で絞首刑された7人の遺書が公開された。A級戦犯といえば東条英機が圧倒的に有名だが、それ以外の6人のことをご存じだろうか。僕自身もとりわけ詳しいわけではないが、そのうちの一人、元首相・外相の広田弘毅には非常に強い思い入れがある。その理由は、15歳の時に読んだ一冊の文庫本だ。城山三郎の「落日燃ゆ」という本なのだが、内容は広田弘毅の生涯や思想を一冊にまとめた小説だ。

僕は今まで読んだ小説の中でもこの本が一番面白かったと思っている。広田弘毅はA級戦犯で絞首刑にされた7人の中で唯一の文官、つまり非軍人だ。しかし時代がそうさせたのか、戦前の軍国主義に進んでいこうとしているときに首相に指名され、戦争への道を避けようとしたにもかかわらず軍部に引きずられるようにA級戦犯にされた。

広田のA級戦犯については今でも議論され、冤罪であったという意見が今では強い。極東軍事裁判の判事の中でも無罪を主張し続けた外国人判事もいる。

広田はもともと外務官僚だ。外務省同期には戦後首相になった吉田茂がいる。広田が吉田に比べて圧倒的早く外相・首相になったことからもわかるように、広田は圧倒的に優秀な官僚であった。しかしそれが災いし戦犯になることになった。それと対照的なのが吉田で、出世が遅かったがために戦後活躍することができた。

A級戦犯は戦争の一部の縮図に過ぎない。しかし戦犯を知ることによって軍国主義時代の中枢の動きが明らかになる。軍国主義に走っていった日本の中で、広田のような信念を持った文官が犠牲になったことも広く日本人に知ってほしいものである。

EU、ギリシャ問題で明確になる国境

今、EUがギリシャ問題で揺れている。ギリシャの国民投票でEUの再建案が否決され、そのまま反緊縮路線で進んでいればここまで揺れることはなかったかもしれない。あの国民投票はいったいなんだったのだろうか。ギリシャ首相は国民投票と反する行動をとることとなった。そこでまたEU側は対応策の見直しに取り組むこととなった。

そこで問題になっているのがEUの二大国、フランスとドイツの対立だ。何が何でもギリシャをEUにとどめたいフランスと、EU離脱も辞さない強硬派のドイツ、その対応策の対立によってこの二国が、そしてそれ以外の国までがバラバラになりかけている。

EUはもともとヨーロッパから国境をなくそうとする思想の実現化だ。しかし今、この方向に反してフランスが、ドイツが、そしてイタリア・スペインなどそれぞれの国が国単位の主張を行いEUという統合枠が崩れ始め、国境が明確化してきている。EUの統合路線は夢物語に戻ってしまうのか。

現実論のドイツに対して、理想論のフランス、このような構図が感じられるような気がする。一人笑っているのはヨーロッパの盟主イギリスであろうか。

とにかく一番重要なことは、フランス案を取るにしてもドイツ案を取るにしても早急に対策を推し進めることが今は求められている。この問題をズルズル引きずれば引きずるほど問題は悪化の一途をたどってしまう。後送りをすればもう元には戻れないレベルになってしまうかもしれない。

私は強硬派のドイツ首相メルケル氏が一気に推し進めて次のステージに進めることが今の一番の最良路線ではないかと思っている。

MRJがようやく動き出した!

三菱航空機の飛行機、三菱リージョナルジェット(MRJ)がようやく動き出した。とは言ってもまだ試験の初段階。三菱航空機のある名古屋空港の滑走路で自らのエンジンを使って滑走路を動くというものだ。その速度は時速10キロ。まだまだ様子見と言ったところだろう。最終的には離陸直前の時速200キロまで上げるそうだ。しかしそれでもまだ空は飛ばない。地上での動作試験から初飛行試験への移り変わり時が一番のポイントになるだろう。

ホンダのビジネスジェットは一足先に大空を飛び回っているが、早くMRJが空を飛行する姿を見たいものだ。成功すれば念願の国産旅客ジェット機の誕生である。

飛行機産業は新規参入障壁が非常に高く、一度参入に成功すると市場をある程度独占できると言われている。今回のホンダと三菱は、市場としてはホンダが7人乗りのビジネスジェット、三菱が約100人乗りの旅客機と綺麗に棲み分けができている。これから先、この二社が世界の空を席巻するする日が来るのを楽しみにしたい。

やっと動作試験にたどり着いた、これからのMRJの一般飛行までの道のりには注目していきたい。

FIFAの腐敗と汚職

FIFA(国際サッカー連盟)の汚職に捜査のメスが入った。捜査の対象になったのは14人の幹部、そして金額にして180億円にもなる。夢を売る職業に関わっている人たちがいつの間にかサッカーそっちのけで拝金主義に走っているのである。

あ~、本当に大人は汚い。二日前のブログでも書いたが、大人なんて何も偉くないし、立派でもない。もちろん立派な大人もいるが。こんな腐った大人たちが子供に教育し、子供に夢を与えるなんておかしな話だ。むしろ大人が子供から学んだ方がいいくらいかもしれない。

本当に心が暗くなるニュースだ。

B29爆撃機が飛行

8日、ワシントン上空をB29爆撃機など56機がワシントン上空を飛行した。対ドイツ戦勝70周年記念のためだ。B29と言えば日本でも無差別爆撃を受けたことで有名だが、第二次大戦のアメリカ戦勝の象徴ともいえる機体なのであろう。

対ドイツ戦勝70周年があったということは、もうすぐ日米終戦70周年がやってくるということだ。アジアでは日本戦のイメージが強いと思われるが、ヨーロッパではドイツ及びイタリアが戦敵だったとみられているのだろう。その中間に位置するアメリカは日本戦と同時にヨーロッパ戦線でも戦わなければいけなかった。まさに板挟み状態である。

あと数か月で日本敗戦70周年がやってくるが、中国・韓国が大々的に日本戦戦勝キャンペーンをすることが予想される。しかし実際は日本は中国とは日中戦争から戦っていたが、朝鮮とは全く戦っていないのである。朝鮮との間では戦争関係は全くなかった。であるから、朝鮮・韓国の対日戦勝など存在しないのである。

韓国は先の安倍首相米国訪問に関しての演説に関連して、ますます歪曲の度合いを深めてきた。終戦70周年で韓国がどれだけ歴史を歪曲・捏造してくるか、それに対して安倍首相がどれだけうまく粘り強く反論するか、少し見ものである。

MRJ社長交代

4月の終わり、三菱航空機(三菱リージョナルジェット、MRJ)の社長が交代した。ここ数年、MRJの初飛行・納期が幾度も遅れ、親会社の三菱重工業がしびれを切らしたものと思われる。MRJは世界に打って出る宿命を持っている。そこで新社長に就任したのが、主に海外進出を担当した三菱重工役員だ。

数年前まで、MRJの未来は非常に明るいものだった。しかし度重なるスケジュールの延期により、海外他社の開発が追いつき、MRJのアドバンテージがなくなってきており、現在は危機的状態にある。しかし良い見方をすれば、それだけ性能と安全性に念には念を入れているともいえるので、納入した後の評価次第では挽回できるかもしれない。

航空機事業では、今三菱だけではなくホンダも注目を浴びている。MRJが100席ほどの中型機に絞っているのに対し、ホンダジェットは7人程度のビジネスジェットである。ホンダジェットはエンジンを両翼の上に配置し、流体力学的に非常にバランスのとれた構成をとることに成功し、見かけの美しさとともに非常に高い評価を受けている。エンジンを両翼の上に置く(普通は下に置いている)という常識破り的な発想も、常に未来を開拓していくホンダマインドが発揮されている。

MRJとホンダジェットは今対照的な立場に立っているが、10年後には両社順調に飛行し、安定飛行を続けていることを願うばかりである。

日常を楽しむ

現代、いや現代に限らずいつの時代もストレス社会と言われている。仕事で疲れ、家に帰ってきては家族のプレッシャーが。一日中どこにいても休まる時がないという人も多いのではないか。

そこで一つ気分発散とお出かけすることになる。今の時期だとスキー・スノーボード、それから釣りや近くのゲームセンターに行くのかもしれない。しかしたまに特別なことをして気分を発散するのもいいが、普段の日常の中で気分発散でき、休まればそれに越したことはない。

僕の場合だと数理物理の研究が一番の心の安定剤になっている。結果はなかなか出なくても人生をそれにかけてるし、研究ができることが人生一番の幸せだと思っている。

最近は思ったことはすぐに行動に移すことにしている。行動に移すことはそれなりに精神的エネルギーを使うが、しかし少しずつ形になっていくのがすごく楽しい。一つ行動に移せば、一つ楽しめる。

嫌々やっていても何もいいことはない。どうせするならどんなこともエンジョイしたい。それから取り組むからには中途半端ではなく、何事にも全力でぶつかりたい。過去の自分は物理が一番大事と思うあまり、他のことに対して曖昧な態度をとり続けてしまった。しかし今はあらゆることにばく進中である。

ばく進は去年の12月のR-1ぐらんぷり予選に出場したことから始まった。結果は惨敗で悔しくはあったが。それまでお笑いに自分が挑戦するとは全く思っていなかった。しかしちょっとしたきっかけで出ることになり、そこから僕のばく進は始まった。

いま五つのことに取り組んでいる。もちろん全部成功させるつもりである。そして一つ気づいたことがある。

「何事も全力で取り組むことが、エンジョイすることにつながる」と。

NHK籾井会長の人格を疑う

この人ほど人格を疑ってしまう公人も珍しい。NHKの籾井会長だ。

最近はゴルフに使ったハイヤーの交通費が問題になっている。ゴルフに行くのに使ったハイヤーの私費をHNKの経理に回させて公費として落としていたのである。そのことについて国会内でも問題になっている。

最近民主党内の会議でそのことを追及された籾井氏は「ハイヤーの料金のシステムなど、岡田代表でも知らないだろう」というような趣旨のことを言い、会議を取り仕切っている人物から叱責される場面があったようだ。もうNHK会長として適任かどうかというレベルを超えて、人格として適正かどうかというレベルである。自分が責められると、無関係の人物に「お前も同じことをするだろう」となすりつけるのである。もうあいた口がふさがらない。

これと同じようなことが会長就任時にもあった。日付欄を空欄にした辞表を理事全員に提出させていた件である。これはいつでも籾井氏が好きな時に理事の首を切れるようにしたものである。普通常識的に考えて、そのようなことは企業倫理上考えられない。しかしここでも籾井氏は「どの企業でもやっていることだ」とのさばったのである。

しかしいったい誰がこのような人物を会長に仕立て上げたのだろう。このような人物がトップまでも仕上がっていく日本の企業とはいったい何なのだろうか。

「籾井さん、今すぐNHK会長職を辞職してください。それが99%の国民の総意です。あなたには日本のため、社会のために働くということはできないと思われます。人間としても欠陥品です。今の職はあなたには相応しくありません。真剣に立派に生きている多くの日本人に迷惑がかかるだけです。」

籾井様へ      木原康明

神戸の街

最近の僕のブログは社会問題に関することが続き、かなり堅苦しくなってしまったので、今日は話題をガラッと変えて僕の生まれ育った神戸の街について書こうと思う。

神戸は山と海に囲まれたバラエティに富んだ環境が気持ちいい。特に市街地は山と海に挟まれるかのように東西に細長く伸びている。市街地の中心である三宮からも、南へ少し歩けば神戸の港があり、北へ少し歩けば北野の異人館街そして六甲山がある。

三宮の中でもセンター街は一番人通りが多く、休日などは人でごった返しているが、そこから少し西へ抜けると元町、そしてその南には旧居留地など落ち着いたところがあり、神戸の中でも一番お洒落なところだ。

百貨店は三宮駅前のそごうと元町の大丸があり、立地条件で言うとそごうの方が圧倒的にいいのだが、大丸の方が神戸のお洒落のシンボルとなっている。そして大丸の中の方角案内が面白い、北側・南側ではなく、「海側」「山側」と矢印の方向案内がある。海と山に挟まれた神戸ならではの発想だ。

あと神戸と切っても切り離せないのがパンだ。神戸は日本で一番パンの消費量が多いらしい。実際神戸を歩くといたるところにパン屋さんがあることがわかる。それがまたどこも美味しいのだ。おそらくパン屋さんが乱立しているため競争が激しく、美味しいパン屋だけが生き残ったのだろう。

そして神戸といって忘れてはならないのが阪神大震災だ。今ではその被害の面影はほとんどないが、神戸の中心ともいえる阪急電車の三ノ宮駅の駅舎は震災で崩れ、今でも半分仮駅舎のような感じで残っている。

震災は僕が大学受験生の時に起きた。センター試験の直後に地震があり、国立2次試験に向かう時には電車は部分的にしか走っておらず、地下鉄の駅からJRの駅まで焼野原の中を歩いて行ったのを覚えている。「私たちは無事です」という木でできた立札が地面に立てられていたのが今でも忘れられない。

東京にはあらゆるものが集まり何でもそろっているかもしれないが、神戸の適度な規模の雰囲気、旧居留地に代表される歴史あるお洒落は心地よく感じられ、神戸独特の良さではないかと思う。

 

負け戦はしない

負けるとわかっていて挑むのは暴挙だ。しかし、どうしても戦いたい時がある。その時は事前に準備をして、少しでも勝つ可能性が高くなるようにしなければならない。準備とは「努力」だ。努力は必ず成功することを保証するものではない。努力しても負ける時は負ける。努力は可能性を高めるものだ。

今年は勝ち戦にこだわろうと思う。

まず、

1)数理物理の研究・・・必ず結果を出す。納得のいく論文を書き上げる。(自信あります)

2)思想・哲学活動・・・とにかく考え抜きます。日本で一番考えているんじゃないかというくらい考えます。数理物理の研究にも結び付いています。(自信あります)

3)執筆活動・・・これは今年の目標の一つです。テーマは二つあるので二つ執筆したいのですが、まずサイエンス関係の本を執筆したいと思います。(自信があるというより、まずは取り組まないと始まりません)

4)お金を稼ぐ・・・やはりお金がないと継続性が出てきません。上に書いたことで稼げれば一番いいけど、今はまずそれ以外のことでプロジェクトを立ち上げることを考えています。(まあまあ自信があります)

3)お笑い・・・次回のR-1ぐらんぷり、出場しようか思案中です。負け戦はできないので、勝てる見込みがあると判断すればまた挑戦します。

今年もあと10か月、年末に笑っていられるように、日々努力努力!