蓮舫氏「学校を辞めたら高卒」発言。

コロナ禍と言うものは、人間の本性をむき出させるものなのだろうか?今回の蓮舫氏の「学校を辞めたら高卒」発言は、蓮舫氏の、あるいは人間の奥底に潜む本性を現したものだと言える。しかしこの発言に関する問題は、蓮舫氏だけではなく、日本の社会に潜む問題だと僕は考えている。

今、学生が非常に苦しい立場に立たされている。学校には行けない上に、学費だけがかさんでいく。親も苦しいうえに、学生自身もバイトによる収入を絶たされている。学問を学びたい学生がその道を断たされるのは、学生本人にとっても国家にとっても大問題である。そういう意味では、蓮舫氏の発言も分からないこともない。

しかし蓮舫氏の発言は、社会に潜む問題意識を投射したものでもある。それは「学歴至上主義」と言う社会問題である。僕はこれまで、高卒であってもビジネスの世界で活躍する人物を見て来た。そして大リーガー・ダルビッシュ選手は自ら、「自分は実質中卒である」と語っている。しかしダルビッシュ選手は世界トップレベルの世界で大活躍している。このような人物たちを見ていると、決して人間は学歴ではないと強く感じる。逆に学歴だけあっても何の才能も見いだせない人も多い。

しかし現実問題として、学歴がある人が優遇される現実もある。もちろん、大学に行って知識や技術を学び、それを評価されているのならばまだわかる。しかし学歴だけを見て才能を見なければ本末転倒である。

僕自身は人間性に学歴は関係ないと思っている。僕は人から聞かれれば学歴を答えることもあるが、自らは自分の学歴を言うことはほとんどない。大学時代には、学歴にこだわる無能な人間も何人か見て来た。人間性や才能に学歴は関係ない。しかし才能や意欲がある人間が大学で学び才能を高めることを阻んではいけない。今回の蓮舫氏の発言をきっかけに、今の表面だけを見る学歴至上主義が少しでも変わればと強く思っている。

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