なかなか結果が出ない状態が続くと、どうしても目先の利益を得ようかと惑わされる。僕自身、そんな誘惑にぶれないと言えば嘘になる。
しかし、目先の利益を取り続けることを継続するということも、決して間違った生き方だとは思わない。目先の利益を取り続けることによって、それが大きな利益に発展することもあるからだ。
西川きよしの言う「小さなことからコツコツと」ということであろう。
しかし、不器用な人間にとって、小さな利益を上げつつ、大きな利益に変化させることは並大抵のことではない。
そこでつい、初めから大物を狙おうとなってしまう。非常に危険な賭けであるが、そうせざる負えない。しかし、ほとんどの人は、その大物を得られずに敗退していく運命にある。
ただ、ほんの一握りの人には、大物を得られるチャンスが与えられる。正確に言うと、チャンスは全ての人に平等に巡ってくるのかもしれない。しかし、ほとんどの人はその巡ってきたチャンスに気づかないだけなのかもしれない。目の前に巡ってきたチャンスをつかみとれる人間が、才能があると言われるのかもしれない。
目先の利益に惑わされない生き方は、かなりきつい。しかし、それを貫くことによって、一つの人生哲学が生まれるのかもしれない。