政治は、理念だけでも権力だけでも前に進まない。

26日、元衆議院議員で元自民党幹事長の野中広務氏が亡くなった。政治世界を支える人物が一人亡くなったことは寂しい思いもする。

改めて野中氏の経歴を見ると、京都の地方政治から一歩ずつのし上がっていき、真の理念と権力を持ち合わせた実力者という印象を受ける。

ところで、政治は立派な理念だけでは何も動かないし、また権力だけで押し通そうとしても無理がある。これまでの実力者と言われた政治家は、ほぼ例外なく理念と権力の両方を持ち合わせている。現在の首相である安倍総理も、良くも悪くもその双方を強く持ち合わせている。

単に理念と権力と言ったが、この二つを持ち合わせている政治家というのは多くない。これまで強権者と言われた有力政治家の中にも、理念が見えなく消えて行った政治家もいる。僕の浅い見識からではあるが、野中氏は理念と権力の双方を持ち合わせた政治家だったのではないかと感じる。

改めて野中広務氏の冥福を祈りたいと思う。

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