専念と雑念

今の僕がこれから人生を続けるためには、とにもかくにも数理物理の研究で博士号を取得しなければはじまらないと感じている。こんな歳になって何が博士だ、と言う声も聞こえそうだが(実際に周りからはそんな目で見られている)、僕にとって数理物理の研究は命の次というより命より大切と言っても過言ではない。

もちろんこんな状況になっても続けているのには、単に数理物理が一番大事だと言う以外にも理由はある。数学的物理学的構想が僕の頭の中でははっきりしているからだ。結果が出ていないのにこんなことを言うのはバカかもしれないが、自信はある。とにかく後は、頭の中の構想を形として表すだけなのだが、最後の一手がなかなか出ない。

もちろん今、博士号を取得したからと言ってどうなるわけではない。しかしこれから僕が人生を続けるためには博士号は必須だ。今は研究に専念すべきなのはわかっている。しかし金銭的な面などを考えると雑念がしばしば頭の中を支配する。そしてハッと我に返る。

回り道はいいけど、回り道ばかりしてしまった。もちろんしようと思ってしたわけではなく、回り道をせざる負えなかったのである。アクシデントの連続である。アクシデントばかりで苦しいが、悲観に思ったことはない。いろいろ考え込むわりにはかなり前向きである。自分に自信があるからかもしれない。もちろんこれで結果を出せなければ単なる勘違い人間と思われるだけだ。

周りの目を気にしていては生きていけない。そして人が指示する道ではなく、自分で考えた道を進んでいく。自分の人生は自分のものだ。自分の進むべき道に専念しながら、たまにいろいろ他の面白い、やりがいのあることもやってみよう。あっ、これは雑念か。

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