勝てば官軍?

世の中は強い者の味方である。そして自分の身の安全を守るためにも、人々は勝った側に回ろうとする。それが一番顕著に表れるのが政治家の選挙時であろう。例えこれまで現役の政治家、つまり「先生」であっても、一度選挙に負ければ「無職」でしかない。そこまで露骨な世界はどうかとも思うが、このような事は別に政治の世界だけに限ったものではない。多くの世界では、「勝てば官軍、負ければ賊軍」である。

とは言え、物事において勝つことは非常に重要である。勝つために努力し、頑張ろうと言う気になる。はっきり言って、負けた者より勝った者の方が平均的にはるかに努力している。だから勝った者が評価されるのは当然のことだと言える。だから僕は、競馬で負け続けたハルウララを称えるような世界は大嫌いだ。

しかし、必ずしも勝った者が正しいとは言えない。勝った負けたと正しいか間違っているかと言うのは別問題だ。しかし政治の世界では、野党議員が言ったことより首相が言ったことの方が正しいとされる。確かに現在の野党は情けない。与党議員の上げ足を取ろうと言うことばかりに力を入れている。その一方、現在の安倍首相と言えば、言っていることがどんどん低レベルになって来ている。やはり総理総裁任期三期九年と言うのは明らかに無理がある。やはり以前のように二期六年と言うのが最も適切であったように思える。安倍首相は三期目の任期を全うできるのであろうか?

自分の考えを実現しようと思えば、官軍側に付くことが必用であろう。それは野党議員である限り何もできない政治の世界を見れば明らかだ。しかし学問の世界は違う。特に数学や理論物理などの理論系は、例え単独でもいくらでも理論を示すことができる。勝った者と言うより、正しいことを示したものが官軍なのである。そういう意味では政治家の世界とは全く違う。年齢も立場も関係ない。そのような事を示すために、日々努力していこうと思うのである。

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