ハイチでのPKO隊員性交渉取引の問題について

ハイチでPKO隊員が物品の譲渡の身代わりとして性交渉を求めていることが問題になっているらしい。現地の女性の間ではそれが当たり前になっているみたいだ。

なぜそのようなことが蔓延するのか。それはもちろん現地での深刻な貧困である。現地の人間は食糧・薬などの入手にさえ困っている人が多い。それがPKO隊員との性交渉によってノートパソコンがもらえたりするのだ。現地女性にすればそれが裕福になる唯一の手段である。

性交渉をすれば裕福な生活ができるとなれば、そのような取引に応ずるのも理解できる。一番の問題は、現地の貧困脱出の手段が性交渉しかないということだ。もちろん自分の立場を利用して性交渉を求めるPKO隊員には問題がある。しかしこの問題を解消するためには性交渉以外で裕福になる手段を作ることしかない。そしてさらに問題は、現地PKO隊員の上から目線の支援である。「支援をしてやっている、だから見返りを求めるのは当然だ」という意識である。

なぜハイチの人たちは貧困なのか。もちろん災害など具体的な理由はあるが、たまたまそこに生まれてきただけなのである。人間的な理由はない。われわれ日本人が世界的にみて裕福なのもそうである。もちろん先代たちの努力は言うまでもないが、たまたま日本という裕福な国に生まれたからこそ、0歳の人生スタート時から整った人生を送れるのである。

ハイチでも貧困解消が性交渉によって解決するなどということはあってはならず、貧困解消のためのあらゆる手段と道しるべを付けてあげなければならない。

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