「被害者も悪い」の論理はおかしい!

犯罪・事故などが起きて必ず出てくるのが「被害者も悪い」という声だ。時には加害者以上のバッシングを受けることもある。はたして「被害者も悪い」は正しいのだろうか?

確かに被害者にも落ち度があることは多い。いや、落ち度がないなんてことはほとんどない。しかしそれは、落ち度がある被害者が悪いというものではなく、落ち度などは探せばどうにでも見つけられるということだ。

普段の行動において、全く落ち度がない人などいるのだろうか?おそらくいない。交通事故などはその典型的な例だ。自動車は走っている(完全に止まっていない)限り、ほとんどの場合被害者にも責任が生じる。時には殺人事件の被害者に対しても、こじつけのような悪意の感じられる責任を押し付ける声を聞くことがある。

人間は落ち度を持ちつつ暮らしている。したがって人間の落ち度を過度に指摘するのはナンセンスだ。ましてや事件の被害者の落ち度を追及するのは、ほとんどの場合社会的に間違っている。

現代の日本社会では「自己責任」という言葉だけが独り歩きしている。

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