魚にも論理的思考能力

とあるニュースで、魚にも論理的思考能力があるという記事を見た。具体的には、AがBよりも強い。BがCよりも強い。ならばAはCよりも強いということを認識できるそうだ。実際に実験して確かめられたらしい。

高度な論理的思考能力は人間の特権だと思われていたが、単純な思考能力なら魚にもあるということだ。大げさにいえば魚にも小さな知性があると言えるのかもしれない。

海の中は魚にとってサバイバルだ。食うか食われるか。人間社会よりもシビアな世界かもしれない。そのようなサバイバルの中を生き残るために論理的思考能力を身に付けたと考えれば自然なことなのかもしれない。ダーウィンのいうところの「自然淘汰による進化」というところか。

ならば気になるのが、生物の階層の中で論理的思考を持つか持たないかのラインはどこにあるのかということである。はたして最下層に近いアメーバなどにもわずかながらでも論理を認識できるのか。

しかし論理で考えているのか本能なのか、その識別は難しい。さらにいえば本能も論理によって突き動かされているともいえる。微生物が臭いを検知してエサのある場所までたどり着くのは本能だと言えるが、その本能ははたして論理によって導かれたものだろうか。

こんなことを考えていけばもう概念の線引き自体が怪しくなる。少なくとも言えるのは、このような、論理があるかないかということが気になるのは人間だけだということだ。

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