震災復興大臣に見る、政治家の資質。

今村雅弘・震災復興大臣の辞任を受け、吉野正芳・新大臣の就任が26日決定した。

今月に入って、今村前大臣の失言が相次いだ。政治家の失言は珍しいものではない。しかし今村氏の二度の失言は復興大臣としての資質と直接かかわる部分であり、今村氏が復興大臣としての資質を全く持ち合わせていないことを証明するものであった。今村氏を任命した安倍総理は、何年も今村氏を見続けたはずだ。にもかかわらず、今村氏の資質を見抜けず、今村氏を任命したことは、安倍氏の任命責任が大きく問われる。

26日の深夜のニュース番組に、自民党の石破茂氏が出演していた。そこで、問題の発言の部分だけ切り取って報道するのはいかがなものかという話題が出たが、石破氏は「政治家は言葉を切り取られるという前提で発言しなければならない」という趣旨のことを発言された。それはもっともなことである。なぜなら、政治家の発言一つが国を動かす力があり、政治家の一言が国を良くも悪くもする。従って、政治家は自らの発言には慎重に慎重を期すべきだ。メディアに対して「その部分だけを切り取って」と不満を言う時点で、政治家としての資質がないと言える。

そして復興大臣に関してだが、震災復興大臣にはやはり被災地域からの選出議員がふさわしいのではないかと思う。佐賀出身の今村氏にはなかなか被災者の現状が感じられなかったのではないか(もちろん佐賀出身だからというより、今村氏自身の資質の問題ではあるが)。吉野・新大臣は福島出身(選出)、被災地出身者が震災復興大臣に任命されたことは非常に歓迎されることである。

吉野・新震災復興大臣の被災地・被災者のための政策実行を期待しよう。

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