難しいことは、そんなに難しくない。

世の中には難問があふれている。それは数学や物理においても例外ではなく、百年以上未解決の問題などもそれなりに(多数?)存在している。しかし僕は、難問と言うものは実際はそんなに難しくないと思っている。それは、難問だと認識されている時点ですでにそれが難しいことだと見通せているからだ。もし先を見通せているのならば何らかの解決法が見えてくる。本当の難問と言うものは、それが解決されるまで難しいとは認識されていない問題の事なのである。

例えば、相対性理論の事を難しいものの代表だと言う人がいる。しかしそれが難しいのは、アインシュタインが取り組んだ問題そのものであって、それが明白の事実となっている現代人が相対性理論が難しいと言うのとは全く違う。

簡単にまとめると、難問と言われている問題は「すでに描かれている絵にどう描き加えるか?」と言うことであり、真の難問は「白紙に何を書くか?」と言うことである。科学において白紙に絵を描き始める達人だったのが、ニュートンである。現代の科学者と言うものはほぼ例外なく、絵を描き加えているのである。

難しいと言う認識がそれを難しい問題に仕立て上げることが多い。しかし実際はほぼ全ての問題が難しくないのである。そう思えるかどうかは、その人の展望力にかかっている。意外と計算力だけあっても当てにならないものである。展望、つまりビジョンがあってこそ、計算力が発揮されるのである。

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