防衛省での「背広組優位」撤廃法案可決

防衛省内での制服組に対する背広組の優位性を廃止する法案が国会で可決した。防衛相には「制服組」と「背広組」がおり、制服組とは主に防衛大学を卒業し自衛隊幹部として昇格してきた人を言う。それに対して制服組は、国家公務員第一種試験を突破して入省したいわゆる「キャリア官僚」のことである。

防衛相では背広組は制服組より上に位置し、制服組の方が大きな権力を握っている。このことにより防衛相内では制服組と背広組が対峙し合うこともあり、背広組の優位性の問題は懸案事項であった。

この背広組の優位性の一番の問題は、現場を知っている制服組よりビルの中で仕事をしている背広組の方が権力を持っていることである。制服組が現場に即した提案を行っても背広組に消されることがあるだろう。

今回、背広組と制服組の地位が同等になったことにより、現場に関する作戦遂行は制服組、自衛隊の非軍事面での補佐・防衛政策に関する仕事は背広組というように、うまくそれぞれの担当に専念できるだろう。もちろんそんなにきれいに仕事が分かれていくわけではなく、両者の連携をうまく取り合っていくこと大事である。それらのことは、制服組でも背広組でもない政治家である防衛大臣の手腕の見せ所である。

今回の背広組優位性の廃止法案の可決により、防衛政策及び自衛戦略の円滑な遂行が進むことを願う。

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