長生きは、善なのか?20代の希望寿命から見て取れる社会の根深い問題。

20代の若者の希望寿命(何歳まで生きたいか?という問い)が80歳を切り、平均寿命を下回ったというニュースがあった。この結果をどう捉えればいいか?おそらくこれまでの社会の価値観と人生観では理解できないことであろう。

これまで、長生きすることは無条件に善であるという価値観が蔓延していた。もちろん今でも長生きが悪だという人はほとんどいないであろう。しかし誤解を恐れずに言うと、生きる権利があるのなら死ぬ権利もあるはずだ。そもそも人間はいつかは必ず死ぬ。そのような100%正しい事実に対して、それを否定するのは逆に人生を否定するものである。

僕が一番大事だと思っていることは、「自分で自分の寿命を決める」ということである。長生きを望む人に対してそれを全力で肯定するのならば、若者がそこまで長生きしたくないという意志もある意味尊重しなければならない。

しかし、この若者が長生きを望まないというアンケート結果は、現在の社会に原因(責任?)がある。おそらく若者にとって現在の社会はかなり生きづらいものなのであろう。例えば、何でも平等、何でも保証。この様な一見良いことだと思われることでも、それが度を過ぎると非常に生きづらい世の中になってしまう。目に見える快適さだけではなく、目に見えない生きやすさを考えないといけない。

もしかしたら、現在のIT化された社会も原因なのかもしれない。一見非常に便利であるように見えるこれらのシステムも、ここまでくると生きづらささえ感じてしまう。実際、僕らの世代よりも現在の若者の方が過去の社会を懐かしんでいるようにも見える。

この20代の希望寿命のアンケートからは、現在の社会が抱える様々な問題が見て取れる。そしてこれらの問題は決して気軽にスルーできる問題ではない。

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