鉄道の安全神話

最近に始まったことではないが、頻繁に日本の鉄道の、特に新幹線の安全神話が話題になる。以前に一度ブログで、新幹線の安全神話に関して、阪神大震災の際の無事故は幸運に幸運が重なってできたことだと言った。確かに新幹線は今まで死亡事故が一件も起きてない。しかしこのように鉄道の安全性について新幹線と在来線を分けて考えることは本当に妥当なのだろうか?

言うまでもないが約10年前、福知山線脱線事故によって100人を超える死者を出している。ここまで大きな事故ではないにいしても定期的に事故のニュースは流れ、最近だと山手線の支柱が倒れたことが記憶に新しい。

僕は思う。新幹線と在来線を合わせたすべてのトラブルの総合が、日本の鉄道の安全性の実力なのだと。新幹線死亡事故ゼロという看板に盲目になってはいないだろうか?そもそも日本には新幹線より在来線の数の方が圧倒的に多いのだから。

もちろん、日本の鉄道そのものを否定するわけではない。新幹線に限らず在来線も含めて日本の鉄道システムは世界に比類なきものである。日本の鉄道が世界に誇るべきものはたくさんある。もちろん在来線の安全性に関しても世界から見ればかなり高水準の安全を維持しているのかもしれない。

しかし僕が一つ気になっていることがある。新幹線の安全性をはじめとする最先端技術が在来線にフルにフィードバックされているのかということである。新幹線の安全性と在来線の安全性及び技術がかい離しすぎてないだろうか。日本の鉄道産業が、新幹線と在来線に分離しているように思える。

これからの在来線開発の現場に新幹線技術をフルに利用しようという視点をもって開発すれば、在来線のシステム・安全性は飛躍的に向上するように思える。どうしても最先端である新幹線技術に注目が浴びてしまうところだが、われわれ一般人も在来線技術にももう少し注目してみてはどうかと思う。

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