論。

論が立つのと、論の根っこを押さえるのは違う。論が立つ優秀な人は多い。論を立てるためにはかなりの知識を要するが、多くの知識を網羅し物事を解析できるからと言って、論の根っこを押さえられるものではない。論の根っこを押さえるとは、物事の要所を押さえることだ。つまり論を押さえるためには、知識を身に付けるだけではなく本質を掴まなければならない。

テレビ番組「朝まで生テレビ(テレビ朝日)」を見ていると、そのことがよくわかる。出演しているパネリストを見ていると、皆非常に論が立つ。多くの事を様々な方向から解析して見せる事には皆非常に長けている。しかし田原総一郎氏はそれだけではない。彼は論の根っこを常に押さえている。逆に言うと、非常に優秀な多くのパネリストたちは、論が立っても論の根っこを押さえていない人が多い。この番組は論の根っこを押さえている司会者・田原総一郎氏がいなければ成り立たないのだ。

ビジネスでもプレイヤーとしては優秀でも、管理職に昇格した途端平凡なマネージャーになってしまう人が多いとよく聞く。それは先ほどの論の話と同じで、マネージャーは物事の根っこを押さえる事が重要だが、それができていないからだと思われる。プレイヤーとマネージャーには異なった資質が要求される。

論を立てるためには勉強すればいい。しかし論の根っこを掴むためには単に勉強すればよいというものではない。勉強する論の奥にある本質を見抜かなければならない。では物事の本質を見抜くためにはどうすればいいか?そのための明確な訓練があるかどうかはわからないが、とにかくただ単に知識を吸収するだけではなく、とことん考え抜くことが必要だということは明らかだ。

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