裏は見せるべきではない。

人間はいろいろなことに対して裏も知りたいという欲求があるが、多くの事に関して裏はあまり知らないほうが良い。特にエンターテイメントにおいては、それを仕事にしない限り裏の事は知らないほうが良い。

19世紀に活躍した大数学者ガウスは、社会に結果を公表するときには完成した建造物(数学理論)だけを見せるべきであって、建造物を構築する際に作った足場(理論構築の過程)は見せるべきではないと言い、そのことを自身の美学としていたという。それは理論としては洗練しているが、他の数学者からすればガウスがどのように考えていたかがつかみにくいところである。

しかしただ単に楽しみたい時には、数学にしてもエンターテイメントにしても、表面的な事をなぞるだけの方が面白いことが多々ある。裏にある現実を見ると、あまりにも生々しく冷めてしまう危険性があるからだ。

仕事に関しては徹底的に裏を知る必要があるが、日常生活を普通に楽しみたいのならあまり裏に深入りしないほうが良いだろう。

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