翁長知事の国連での発言について

21日、沖縄県の翁長知事は国連で「辺野古移設は人権をないがしろにしている」と言う趣旨のことを発言した。沖縄県民の気持ちもわからないでもないが、そもそも辺野古移設は普天間基地周辺の異常な環境の悪さを解消するために行っていることだ。すなわち普天間基地の辺野古移設はむしろ人権問題解消のためだと言える。

実際、辺野古周辺には住居は見当たらない。環境破壊だと言うならば話はよくわかるが、辺野古に基地を作ることを人権問題と取り上げるのは甚だ見当違いではないかと思う。

現在世界的に人権問題に関しては敏感になり、人権侵害だと訴えれば世界が振り向いてくれるだろうと思ったのだろう。しかし辺野古を少しでも見れば人権問題でもなんでもないことが誰でも理解できる。むしろ環境破壊だと訴えた方がインパクトがあったのではないかと思う。

もちろん米軍基地問題に沖縄県民は何の罪もないし、基地によるあらゆる環境の悪化の被害者だ。しかしそれとは別に、沖縄は地政学的に重要な位置に位置する。本土が軍事的に安全に保たれているのも沖縄のおかげだともいえる。とはいえ現在の中国の海洋進出を見ると沖縄の基地負担を減らすことは実際問題として難しいと言える。しかし少しでも沖縄の負担を減らすために、本土でできる事は本土で負担するということを考えなければいけない。

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