科学技術のブラックボックス化が、疑似科学・非科学を信じ込ませている

最近に始まったことではないかもしれないが、UFOや超常現象などの疑似科学・非科学を信じる人が多い。その原因は他でもなく、科学技術の発展ではないかと僕は思う。最近の科学技術はほぼ万能、そして過度にブラックボックス化している。スマホであらゆることができるが、スマホやコンピューターの仕組みを知っている人はほとんどいない。科学者でも自分の専門外のことはほとんどわからないという状態だ。

スマホやコンピューターで何でもできると思い込み、逆にスマホやコンピューターで何ができないかを認識している人は少ない。最近の科学技術は「あまりにも」できる事が多いために、「何でも」できると勘違いしてしまう。そして科学技術のブラックボックス化は科学の仕組みを理解する機会を奪い、一般市民は科学と疑似科学・非科学との区別がますますつかなくなる。

科学は何のためにあるのか?もちろん便利な社会にするため、役に立てるためという意味合いは強いが、それは科学の副産物である。また正確には役に立つのは「科学」ではなく「科学技術」である。科学の本来の目的は、自然の真のしくみを理解するためである。しかし科学技術があまりにも役に立ちすぎるようになったために、科学の本来の意義をほとんどの人が忘れてしまっている。

最先端の科学を理解せよとまでは言わないが、せめて科学の原点にある仕組みを理解することは現代市民には必要ではないか。それが物事の正しい真偽の判断の基盤にもなる。最近は英語教育ばかりが注目を浴びているが、科学は全ての人の教養であることを忘れてはならない。

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