生きることに、命を懸ける。

「生きることに、命を懸ける」とは少しおかしな表現だが、要は生きる上での意識の問題だ。全力で生きることが重要なのは当たり前の話だが、この当たり前の話がなかなか実行できない。

全力で生きるためには、心身共に健康であることが必要だ。そのために体と心、そして頭脳のコンディションを高いレベルで保つことが必要になる。数学者の間では「一に体力、二に体力、三、四がなくて、五に知力」とよく言われる。

最近、本で面白い話を読んだ。昔、ヴェイユとセール(二人とも超一流の数学者だ)が日本に来たとき、この二人が池に飛び込んで泳ぎだした。それに負けじと日本人数学者達も池に飛び込んだが、皆、池の水が冷たすぎてすぐに飛び出したという。そしてヴェイユとセールが走り出すと、今度は日本人数学者達は陸の上では負けないぞと走り出したが、皆、全くかなわなかったという。数学者が青白い顔をしてひ弱な体をしていると思っているのならば、それは世間の偏見である。一流数学者はたくましい人が多い。

人生に保険を掛けているようでは、一流になれない。それはどのような分野においてもそうであると思う。そして普通に生きることができればいいと思っていては、普通にも生きれないと思う。

「生きることに、命を懸ける」、そのような覚悟を持てば一流になれるという保証は全くないが、完全燃焼して自分が納得のいく生き方をするためには、これくらいの覚悟は必要だ。

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