本当に良い物はシンプルだ。

「シンプル・イズ・ベスト」という言葉があるように、本当に良い物はシンプルである。例えば時計なども(もちろん好みにもよるが)シンプルな物の方が飽きが来なくて使い勝手が良い。

そして科学も例外ではない。大理論と呼ばれるものは、その芯は必ずシンプルだ。量子力学はシュレーディンガー方程式が全てだと言えるし、一般相対性理論はアインシュタイン方程式が全てだ。古典的進化論は自然淘汰が全てだと言えるし、iPS細胞は山中ファクターと呼ばれる4つの遺伝子が全てだと言える。

将棋や囲碁のルールは非常にシンプルだが、非常に奥が深いゲームでもある。スポーツで言えば、サッカーは非常にシンプルであるが故に、世界で最も広く親しまれている。世界一速い人間を決める100m走は、最もシンプルで最も注目を浴びるスポーツだと言えよう。

何かを極めようとするとき、二つの道がある。単純化と複雑化である。しかしより後世へ残るのは単純化されたものだと思う。ただしシンプルだからと言って簡単であるわけではない。シンプルな結果を出すまでの過程は、非常に難しく複雑である。その複雑で泥臭い過程を乗り越えてこそ、シンプルで良い物が構築される。

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