数学も科学も人生も、前を向いて一歩進めることを考えてみよう。

僕は常に前を向くことを心がけている。もちろん前を向いているからと言って、それによって必ずしも前進できるとは限らない。しかし不思議なもので、前を向けば前に進むし、後ろを向いていれば後退する(ことが多いように思える)。僕自身、かなり窮地に立たされたことは幾度かあったが、常に前を向いていたおかげでゆっくりながらも前進することが出来ている。

学問も同じだ。過去の結果について欠陥はないかというような後ろ向きの事ばかり考えていれば生産的な事は出来ないし、すこし荒々しくても積み重ねて行けば大まかな骨格は出来てくる。細部は骨格を作ってから埋めて行けばいいのである。

理論物理というものは自然を厳密に記述するものだ。しかし数学に比べれば理論物理の厳密性はまだまだ甘い。数学にもいろいろあるが、数学には論理の穴は許されない。はたから見ると、なぜそんな当たり前のことを回りくどく証明するのかと思えることもあるが、後々その回りくどいくらいの厳密性が重要な鍵となって来ることが多い。そのように発展した純粋数学は応用科学へ利用されることもあるし、逆に科学から発生した骨格を基にそれを厳密化して純粋数学が誕生することもある。その科学と数学の掛け合いがまた面白い。

数学や科学に後退はない。数学や科学は一方的に前に進むのみであり、数学が10年戻るなんてことは絶対にないのだ。人生も同じかもしれない。時間は過去に戻らないので前を向き前に進むしかないのだ。過去の事に思いを馳せたり悔やんだりすることは多々あるかもしれないが、そのような事は生産的な事をもたらせない。しかし未来は自分次第でいくらでも変えられる。とてつもなく良くすることもできるし、とてつもなく悪くなることもある。おそらくその分かれ道は前を向いているかそうでないかということだと思う。三歩進んで二歩下がる、それでいいのである。いきなり百歩進むなんてことはありえないし、もし百歩進んだと思い込んでいれば次は二百歩下がるかもしれない。一歩ずつ積み重ねてきた人生が一番の財産なのである。

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