心の浄化。

気が滅入った状態になると、心が廃れてくるものである。そのようなときには、心を浄化して綺麗になることが必要である。心を浄化する手段はいろいろある。広く一般にされているのは、禅とか瞑想かもしれない。それらも良かろうが、僕は「哲学書」を読んで思考力から浄化することをお勧めする。

哲学書と言っても様々で、最近本屋さんの店頭に平積みされているような入門解説書から本格的なものまでいろいろある。その中でも僕は歴史ある原著を読むことをお勧めする。岩波文庫などはその最たるものであろう。

岩波文庫に並べられているような名著は、ほとんどが少なくとも百年以上の歴史がある。ギリシャ哲学物であれば、二千年以上の歴史があることになる。そして名ある哲学者のほとんどは人格者でもある。そのような人格者に名著を通じて心を浄化してもらうのはなかなか良いものである。しかしそれは簡単ではない。哲学書と一字一句格闘しなければならないからである。

哲学書の原著の一番良いところは、解釈は自分次第であるということである。だから人それぞれによって解釈は全く異なってくることも多々ある。しかしそれは誰かが間違っているのではなく、全て正しいのである。重要なのは「自分の頭」で考えて解釈を導き出すという過程なのである。

個人的にはローマの哲人皇帝マルクス・アウレーリウスの「自省録」などが良いと思う。ローマ時代の哲学者であり、ローマ皇帝でもある人物である。ローマ時代には哲学者が皇帝になるのが一番理想的であると言われたそうだが、それが唯一実現したのがこの人物なのである。

最近の僕は数理物理で結果を出さなければと焦るあまり、哲学が疎かになっていた。心が廃れていた。そこでもう一度心を浄化して再生させるために、今一度哲学書を再読しようと思った次第である。

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