尾崎豊。

尾崎豊が死去してから、今月でちょうど25年になる。尾崎が死去したのは、僕が中3か高1の時である。

尾崎豊が死去した時は鮮明に覚えている。とは言え、尾崎が死去した時点で僕が知っていた尾崎の曲は、「I LOVE YOU」など数曲に過ぎなかった。すなわち僕は尾崎が死去した後に尾崎を詳しく知ったうちの一人だ。

現在の学生にとって、尾崎の歌詞は非常に古く思えるかもしれない。今の僕が見てもそう思う。しかし、尾崎の歌詞には、人間にとって普遍的な思いも多く含まれる。自分の意志で行動し、「長いものには巻かれろ」という言葉に反骨する精神の持ち主なら、なおさらだと思う。

僕の好きな尾崎の曲の一つに「COOKIE」がある。この曲は、当時の世相に対して疑問に思うことが素直に綴られている。愛しい人が作るクッキーと温かいミルクに心を寄せ、それに対極にある世間・社会の画一さ・おかしさに疑問をぶつけている。その尾崎のCOOKIEに、自分が抱く疑問を重ねたものだ。

最近、音楽業界が盛り上がっていないとよく聞く。もちろん、第二の尾崎が現れたとも聞かない。世相の全く変わった現在では、第二の尾崎は必要ないのかもしれない。大事なのは、第二の尾崎ではなく、第一の何かである。二番煎じでは説得力にも欠ける。

尾崎の歌に学生時代の自分を思い出し、それでも自分にはやっぱり岡村孝子の曲がしっくりくると、繰り返し中学時代から好きな岡村孝子を今でも聴いている。

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