就職活動のフィルター問題

今に始まったことではないが、就活生採用のフィルターがしばしば問題になる。もちろん一番大きなものは学歴フィルターだが、それ以外にも性別フィルター、出身地フィルターなどがあるらしい。

性別や出身地などはもちろん本人にはどうにもならないことなので、それをフィルターにするのは問題があるが、会社・業種などによっては特定の性別を欲している場合もあるので一概にこれを非難するのはどうかと思う。しかし合理性のないフィルターは確かに問題だ。

一番問題になる学歴フィルターだが、学歴に関しては努力で何とかなるものだと学歴フィルターに肯定的な意見がある。これには一理あるが、本来は学歴ではなく学生の才能・人間性を見て判断すべきである。とは言ってもエントリーシートや面接だけでこのようなことを判断するのは難しい、というより不可能に近い。最近はエントリーシート・面接についての訓練をするようなコンサルタントみたいな存在が大きく取り上げられ、就活生も表面重視で全力をつぎ込んでくる。

ならばあとは学歴で判断するしかない。学歴が絶対だとは言わないが、学歴が本人の才能を表している可能性は非常に高く、レベルの高い学校に入ろうという努力の方が、エントリーシート・面接で頑張ろうという努力よりも圧倒的に価値があるのは誰もが認めるところであろう。

とにもかくにも、フィルターがどうのこうの、面接がどうのこうのという前に、学校での勉強・研究に力を入れて打ち込んでほしいものである。それができない者にフィルターが問題だとかいう資格はない。

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