専門の王者、総合の王者。

専門の王者と総合の王者のどちらが偉いか?それは人それぞれかもしれないが、体操競技においては床のスペシャリストの白井健三選手よりも、総合の王者である内村航平の方が格が上のようだ。

学問においても、専門に細分化された分野でアクロバチックに凄技を繰り出す人がいる。その一方、物事を大局的に捉え大きな枠組みの中で理論を構成し、時にはその枠組みさえも越えてしまう人がいる。学問の世界でも、前者のような専門のスペシャリストよりも後者のような総合の王者の方がほとんどの場合格が上のようだ。

プロを目指す人は、まずは打ち込む分野において専門家になることが要求される。これは当然の事である。まずはそこに精通して理解を深めることによって、その周辺の知見も広がってくる。軸足を持たないことには全ての事においてブレが生じてしまう。専門を極めることが総合の王者になる第一歩なのである。

「広く浅く」では何も生み出すことができない。広い知識というものは、専門を極めてこそ威力を発揮するのである。「専門はとことん深く、そしてそれ以外の事にも広くそしてある程度深く」ということが大事なのである。そういう意味で、専門の王者と総合の王者はある程度同意語なのかもしれない。

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