地震・火山研究はどうあるべきか?

23日、草津白根山で火山噴火が起きた。今回の噴火は不意を衝くものであり、“気象庁も全くノーマークの火口”から噴火したものだ。その結果として噴火速報を出すことができなかった。

今回の噴火とは関係ないが、僕は以前から地震・火山研究に対して一つの疑問を持っている。それは、「現在の地震・火山噴火の“予知”に重点を置いた研究体制は本当に正しいのだろうか?」というものだ。

確かに地震・火山噴火の予知に関する研究体制は非常に重要である。しかしそれが故に、地震・火山に関する基礎研究・原理原則の研究が弱くなっているのではないだろうか?もし本当に正確な地震・火山噴火の予知を目指すのならば、まずは原理・原則などの基盤を固めなければいけない。急がば回れということである。

基盤研究なしの予知研究は、目先の処置を施しているに過ぎない。予知研究の成果は万人にもわかりやすいので、ついそちらばかりに手を出しがちになるが、今すべきは基礎研究・原理原則の探究である。

今回の噴火で自治体関係者が「本白根山は噴火記録がないので驚いた」と言っているが、これと同じ見解を気象庁及び研究者が持っているとしたら、非常に危険である。もちろん噴火記録や地震記録は重要な史料であるが、それらに基づく研究は単なる史学でしかない。

「前回の地震から数百年経っているので、もう地震が起きる頃だ」という発言を頻繁に聞くが、このような発言は科学的研究者の発言だとは到底思えない。それこそド素人レベルの見解である。

史学的な研究にのめりこんでいるようでは、地震・火山研究の発展は全く望めない。とは言え、地震・火山の科学的研究は地球規模の研究にもなり、金銭的負担は膨大になるであろうが、現在の目先の予知研究に対する膨大な投資をそちらに回せば、少しは展望が明るくなるのではないだろうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA