北朝鮮の日本人拉致問題と、南北が主張する慰安婦問題の違いは何か

先月、韓国の慰安婦問題に対して日韓合意がなされた。南北朝鮮では慰安婦問題を日本に対する南北共闘と位置付けており、現在まで慰安婦問題に対する保証と謝罪を迫ってきた。そして日本は北朝鮮に対して日本人拉致問題の解決を迫っている。一方は南北朝鮮から日本に突きつける問題として、もう一方は日本から北朝鮮に突き付ける問題として、現在まで様々なこじれを生んできた。

しかしこの両者には決定的な違いがある。慰安婦問題が第二次世界大戦中に起きた問題であるのに対し、拉致問題は現在進行形の問題である。したがって両者には質的な違いがあるのだ。日本が拉致問題解決に対して時間的に差し迫っているのはこの問題が現在進行形だからである。今現在起きている問題なのである。これは逆に言うと、拉致被害者が全員帰還できると完全解決になる。おそらく日本は北朝鮮に対して金銭的な保障などは求めないだろう。

しかし南北朝鮮にとって慰安婦問題は外交カードである。そしておそらくこのカードは100年後も切ってくるであろう。したがって日本がどれだけ保障しようと、南北朝鮮は繰り返しカードを切ってきて、その度に保障と謝罪を求めてくるだろう。

元自衛隊航空幕僚長の田母神俊雄氏は、慰安婦問題は再びぶり返してくるだろうと述べている。その理由は単純で、相手が韓国だからである。これは非常に単純明白な話であるが、一方慰安婦問題の一番の本質をついているとも言える。

おそらく韓国大統領が交代する数年後、また慰安婦問題はぶり返すであろう。三度目になると、さすがの日本もこの相手には論理も何も通じないことに気付く。しかし今回の日韓合意は世界が注目し、コメントを寄せている。また問題をぶり返せば、さすがの世界も韓国がならずもの国家であることに気付くであろう。

とは言え、慰安婦問題はデリケートな女性の問題であり、現在の強いフェミニスト指向な世の中では、無条件に慰安婦問題を過剰に擁護する勢力がいることは確かだ。フェミニストには慰安婦問題がどれだけ本当であり、どれだけウソであるかなどは関係ない。とにかく慰安婦問題を非難のきっかけにしたいのである。しかしまたそんな状況が訪れた時には、日本の指導者たちは一歩も引く姿勢を見せず、かつ世界を上手く納得させなければならない。たしかにこのことを示すには指導者の高い手腕が問われることであるが。

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