こんな記事を見つけました。
「よく、試合後に負けはしたけれど強敵相手に善戦できて満足みたいなコメントをする人がいますが、冗談じゃありません。勝負は勝たなければダメ。」
(プレジデントオンライン、吉田沙保里の言葉より引用)
そうです。勝負に立派な負けなど本来は存在しないのです。
僕もオリンピックを見ていて、日本人選手が銀や銅メダルを取ると正直うれしい気持ちはあります。しかし銀は敗者なのです。銀や銅の選手に対しても「頑張った」と褒め称えるのは優しさかもしれません。しかしその一方、これは吉田沙保里選手のように勝つことが全てとストイックに戦っている選手に対する侮辱ではないかとも思うのです。
吉田沙保里選手のような論を、なにもサラリーマンに対しても当てはめろとは全く思いません。しかし何かしら「勝負」の世界で生きている人間にとっては、吉田沙保里選手の言っていることが一番の正論だと思います。
吉田選手は「勝負に優しさは邪魔」とも言っています。
普段の生活で吉田選手の言っているようなことを言うと、非常に冷酷な人間ととらえられるかもしれません。しかし勝負の世界は別、吉田選手は勝負の世界の何たるかを教えてくれているのです。
このような論に、吉田選手の並外れた強さの秘訣が隠れているのかもしれません。
とは言え、日本人が銀メダルも銅メダルを取るとうれしいけど・・・