休憩後に一手も指さずに投了した羽生竜王に、プロフェッショナルの真の姿を見た。

現在、第76期将棋名人戦7番勝負が行われいる。佐藤天彦名人と挑戦者の羽生善治竜王との戦いだ。その第4局が5月19日・20日に行われた。名人戦は持ち時間が各9時間、つまり二人合わせて18時間になるので、2日間に渡る長丁場となる。

その2日目に珍しいことが起きた。羽生竜王が休憩後に一手も指さずに投了したというのだ。羽生竜王は負けることになったが、その羽生竜王の姿にプロフェッショナルの真の姿を見たような気がした。

羽生竜王がどこまで先を読んでいたかわからないが、休憩後に一手も指さずに投了したということは、かなり先まで読んでいたと想像できる。深い考察によって先を読んでいたからこそ、自身の負けを悟ったのであろう。

この羽生竜王の負け方に、羽生竜王の凄さを感じた。ここまで究めないと真のプロフェッショナルと呼べないのであろうか?羽生竜王のこの投了の姿は、あらゆる分野でプロフェッショナルを目指そうとしている人たちにプロフェッショナルとはどうあるべきかということを示している。

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