万年筆。

僕は普段から万年筆を愛用している。はっきり言って、百円ボールペンやシャーペンでもほとんど不自由することはないのかもしれない。むしろ持ち歩くには、百円ペンの方が便利かもしれない。しかし僕が使っている万年筆は、すでに体の一部となり僕の人生に必要不可欠の一本となっている。

僕の万年筆は特に高価な物という訳ではないが、やはり愛用の一本にするためにはそれなりのものでなければならない。100円のペンではいくら長く使用していたとしても、なかなか愛用の一本にはなりえない。そういう意味では、初めの一本を選ぶときにはかなり吟味した方が良い。

万年筆には太文字のものが多く、店頭で人気なのも太文字の方が多いようだ。確かに太文字の万年筆の方が圧倒的に味がある。太文字の万年筆は、力加減によって様々な表現を出すことができる。しかし僕の万年筆は細文字だ。普段非常に小さい文字を書くことが多いので、細文字の万年筆は重宝している。例えばアインシュタイン方程式を書くには、テンソルの添え字がかなり小さい文字になるので、太文字のペンでは使い物にならない。とは言え、次の一本を買う時は、味のある太文字にしようかとも思っている。

作家などの文筆家は、やはり仕事道具となるペンにこだわる人が多いとは思うが、ただそれが飛びっきり高級なものであるとは思えない。やはり芸術品レベルの超高級万年筆は、実用的観点から見ても仕事ではあまり使い物にはならなさそうだ。僕自身も超高級万年筆が欲しいわけではない。それよりも自分の手足となって酷使に耐えることのできる一本が欲しいのだ。

今、ひそかに欲しいと思っている万年筆がある。しかしその万年筆を手に入れたとしても、現在使用し続けている手に馴染んだ万年筆は、壊れない限りは一生使い続けると思う。

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