一億総活躍を達成するためには。一億総活躍大臣設置について

先日の内閣改造で、一億総活躍担当大臣なるポストができた。「一億総活躍」なる言葉の響きは非常にいいが、具体的に一億人がどう活躍するのか、具体性に乏しい。一部では「女性の活躍推進さえまだ不十分なのに、一億総活躍なんて」という声も出ているが、それはそれでもっともな意見だろう。ちなみに一億総活躍担当相は女性活躍担当相も兼任している。安倍総理にしてみれば、女性活躍の発展版として一億総活躍を設置したのかもしれない。

一億総活躍を達成するためには具体的にどうすればいいか。もちろん人口の半分をせめる女性が活躍できる社会にしなければならないことはもっともであろう。そして今ひそかに深刻な問題となっているのが、40代・50台の社会戦力である。日本という国の労働事情は、人生の、具体的には職業の空白に非常に厳しい。履歴書に空白があれば人事はそこを徹底的に追及し、なかなか受け入れようとしない。20代・30代前半の若者に対しては積極的に就職支援をしようとする公共団体も、40代などの中年社会戦力に対してはほとんど手薄だ。実際にはそのような支援も存在するが、中年戦力に対する支援は形骸化している。一度履歴書の空白期間に入ればそこからなかなか脱出できない。国が一億総活躍を目指すならそこにも手を入れるべきであろう。

一億総活躍が言葉だけの形骸化したものにならないためにも、あらゆる構造的問題、そしてこれまで光が当たらなかった見落とされていた問題にも、安倍政権は積極的に能動的に問題を探す姿勢を取りながら社会の構造改革を進めなければいけない。

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