リニア事業は果たして成功するのか

今、東京・名古屋間のリニア建設が始まろうとしている。総事業費9兆円の超巨大事業だ。最近話題の国立競技場の2500億円の比ではない。この9兆円という数字はあまりにも膨大すぎて、果たして採算がとれるレベルなのかどうか、我々一般市民には全く判断できない。しかし東京・名古屋・大阪ラインは輸送のドル箱路線だけに、この路線に限っては採算を取り戻すのが可能なのかもしれない。

現在、世界で次世代高速交通の開発が行われている。リニアに関しては中国の一部で営業されているが、本格的なリニア技術開発に関しては日本が世界を大きくリードしている。しかしそれは世界に勝っているというより、外国勢はリニアの技術の難しさ、事業費の巨大さに実現性を見出していないのであろう。もし世界でリニア研究が進むときが来るとすれば、日本の東京・名古屋間の営業が成功するのを見届けてからになるのかもしれない。

次世代交通はリニアだけではない。アメリカではハイパーループというシステムが考案されている。減圧されたチューブの中を車両が時速千キロを超える超スピードで走るものだ。しかしこれは建設路線の地形が限定され、今のところはほぼ直線路線のサンフランシスコ=ロサンゼルス間でしか想定されていない。

とはいえ東京=名古屋=大阪ラインもかなり特殊だ。この短いラインの中に膨大な人口の行き来があり、経済大国かつ技術大国の日本でしかリニアのスタートを切れないであろう。

リニア事業はJR東海が他の金銭的支援を受けずに独自に遂行することが決まっている。それだけにJR東海の自由度は非常に高いが、これをビジネスとして成立させるにはかなり困難なことであることは間違いない。

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