ヒトラー「わが闘争」、ドイツで再出版される

戦前、ナチスドイツ時代にナチス総統ヒトラーが著した「わが闘争」が、昨年末に著作権が切れ、再出版されることになったようだ。戦後ドイツでは、ナチスを連想するものは表現が禁止され、もちろん「わが闘争」も禁書になっていた。今回の再出版はヒトラーの思想書というよりも、かなり大幅に注釈をつけた歴史的資料という位置づけだ。

「わが闘争」の日本語訳は、以前から日本の出版社から文庫本で出ている。少し大きな書店に行くと、注意深く探せば見つけられることであろう。この「わが闘争」、ドイツの国内事情を考えると禁書になるのは致し方ないが、歴史資料としては非常に貴重な書物だ。「わが闘争」は戦前、何か国語にも訳され、世界で約1200万部売れたそうだ。

しかしこの「わが闘争」といい、ヒトラーが国民を惹きつける表現力は桁違いだ。現在で言うと、アメリカの大統領選候補を争っているトランプ氏に通ずるところがあるのではないかと思っている。移民排除、イスラム弾圧など、ヒトラーとは確かに桁が違うが、根が似たところがあるのではないかと思ってしまう。もちろんトランプ氏はそこまで極悪非道だとは信じたくないが。

現在、フランスではパリのテロを受けて、国粋主義勢力の影響力が強くなっている。国外勢力による攻撃を受けて、自分たちに都合の悪い勢力を排除しようとしている。上に書いたアメリカのトランプ氏の思想もそうであるが。この様に他勢力の排除による国粋主義の台頭は、ナチスドイツ台頭の時に似通っている。まさか今の時代の欧米にナチスのような独裁国家が成立するとは思わないが、かなり気がかりなところである。

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