パーフェクトベビー

ここ数年、遺伝子検査の進歩が目覚ましい。血液を検査するだけで、現在の病気や体質だけでなく、将来に罹患するであろう病気までわかっしまうらしい。

もちろんこのような流れは、現存する人間だけでなく、将来生まれてくるであろう胎児にもなされることは容易に推察できる。

以前から、胎児の遺伝子を検査して、ダウン症などの遺伝病が発覚すると堕胎するということは、「命の選別である」と問題になっていた。そして現在では男女の産み分けも100%の確率でできるらしい。さらに受精卵の遺伝子検査をすることによって、生まれてくる人間の遺伝病だけではなく、性格や才能までわかるらしい。

このように、生まれてくる人間を人の手で操作し、誕生する理想的な赤ちゃんを、「パーフェクトベビー」というらしい。

パーフェクトベビーの問題を一言で断罪するのは非常に難しい。社会的問題、宗教的問題、倫理的問題、科学的問題などの複合的な見解が複雑に絡み合う問題なので、永遠に答えの出ない問題かもしれない。

しかし多くの人は何かしら違和感を感じるところだろう。永遠に解決できない問題かもしれないが、議論はしなければならない。簡単に線引きできる問題ではないが、社会的ルールとしてどこかで線引きしなければいけない。

優秀で健康な子供に生まれてきてほしいというのは、親にとっては誰でも思う親心だ。しかしこのパーフェクトベビーをめぐる問題には、ゆがんだ親心が関わっていないかと思うのだが。

これから社会で大いに議論し、適切な落としどころを見つけなければいけない問題だ。

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