ノーベル「政治学」賞

最近に始まったことではないが、多くの人がノーベル平和賞、そしてノーベル文学賞が「政治化」していると感じているのではないだろうか。平和賞が政治的色彩を帯びるのはまだ理解できるが、最近は文学賞がさながら「政治学賞」となっている状態に反発を覚える人も多いのではないだろうか。

今年のノーベル文学賞受賞者も非常に政治色が濃い人物だ。そして日本で毎年注目を浴びている村上春樹氏も、作品自体が政治色のあるものだとは言わないが、赴いた場所で、そして賞の授賞式で政治的発言をする。以前ノーベル文学賞を受賞した大江健三郎氏の受賞の決定となった作品は、広島の原爆の悲惨さを書いた「広島ノート」だ。べつに大江健三郎氏の書いていることを否定しようという思いは毛頭ない。しかし大江氏の文学的価値があまり注目されない中での受賞は疑問に思う。もういっそうの事「ノーベル政治学賞」でも作ったらどうだという気持ちになる。

大江氏の前の日本人ノーベル文学賞となると、日本人なら誰もが知る川端康成氏だ。川端氏は純文学的要素・日本的な繊細な文学的表現が評価され受賞された。最近は政治色の濃い文学賞に世界の人々ももう飽きているのではないだろうか。そろそろ純文学的に評価されたノーベル文学賞の報を聞きたいところである。

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