ネット・ITより、リアルな体験に価値がある。

現代のネット万能社会において、ネット・IT崇拝はビジネスにおいても私生活においても非常に顕著になりつつある。昔は数千円出して買っていたビデオだったが、現在では無料で限りなく動画を見れるし、情報も限りなく手に入る。そのようなことは確かに便利だが、それは本当に望むべき姿なのだろうか?

現在の30代以上の人間は、アナログとデジタルの双方を体験してきた。だからこそ、その双方の良い面・不便な面を比較することができる。しかし20代よりも若い‘‘ネットネイティブ”と言われる若者たちは、生まれた時からネット社会にどっぷりと浸かり、デジタルな世界が当たり前だと感じているのかもしれない。

‘‘ネット・ITネイティブ”と言うとITを使いこなせる優秀なイメージがあるかもしれないが、その一方、現在の技術の中身・仕組みを知っている人はほとんどいないと思われ、ブラックボックスの入り口と出口だけを見て利用しているだけだとも言える。便利に利用できればブラックボックスでもなんでもいいと思うかもしれないが、周りの全てをブラックボックス化することは非常に危険だ。

このようなネット・ITへのアンチテーゼからか、アナログ世界への回帰があらゆる所で起こっている。例えば腕時計がそうである。最近の腕時計の最新技術はスマートウォッチであろう。スマートウォッチは時計という枠組みを超えて、メールから電話まであらゆることができる。このようなスマートウォッチが人気を集める一方、昔ながらの機械式時計も現在ブームである。100万円を超える機械式腕時計が人気を集めているという。このような機械式時計に魅力を感じるのも、現在のネット・IT社会へのアンチテーゼと見られるし、実際時計だけに限らず古典的な物・古典的なリアル体験が非常に注目を浴びている。

ネット・ITは総体的には莫大な価値があるが、単体で見るとそれらの価値は下がっているのではないかと感じる。その一方、アナログ的な物・体験は現在見直されてきており、これからはアナログ的な価値への追求がより盛んになるのではないかと感じられる。

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