シリア難民の男児の死

今、シリア難民の男児が海岸で死亡している写真が波紋を呼んでいる。難民問題に関して日本人は疎い。日本は島国でどの国とも陸で接してなく、難民の出身国から非常に遠いと言うのが一番の理由であろう。しかしヨーロッパは紛争を抱える国とは陸で接しており、貧しいアフリカの国とは地中海を隔てて対岸にある。ヨーロッパの国々にとって難民問題は非常に差し迫った深刻な問題なのだ。

現在EU内で問題になっているのが、難民に関する負担のEU内格差だ。難民に寛容な国と厳しい国がはっきりしている。今、EU全体で難民受け入れ基準を全体で模索しているところのように思える。

とはいえ、EUの難民の問題を日本人が言うのは、自分は何の影響もない外から口出すようなもので無責任にも思える。日本は難民受け入れに関して非常に消極的だ。世界第三の経済大国である日本が難民問題にほぼノータッチなのは、国家としての責任を果たして言えるだろうか。

先に述べたように、日本人は難民問題に対して非常に鈍い。難民問題とは国境の濃度を策定する問題でもある。現在世界的に国境の濃度は薄くなりつつある。EUは国境を無くす試みでもある。そしてEUの難民受け入れは、EU以外の国とも国境を薄くしようという取り組みでもある。しかし日本は地理的に海が強固な国境となって隔離されている。国境がありながら、国境のことを普段は全くと言っていいほど考えていないのである。

今回のシリア難民の男児の死は、これだけ世界的に経済発展している中で、まだ多くの国が経済発展の恩恵を受けるどころか生命の維持さえ危うい状況にあることを伝えている。

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