ケアにこだわる。

お金があれば、高級なものを買いたいと思う人は多いかもしれない。僕自身も欲しい高級品はいろいろある。しかし僕が物を買うこと以上にこだわっているのは、「ケアをすること」である。

例えば、靴を買った後は履き潰すという人も多いが、僕は定期的な靴磨きなどのケアにこだわっている。雨が降りそうなときは、防水スプレーをかけるようにしている。革鞄も定期的にケアをするようにしている。腕時計の革ベルトも定期的に交換している。

高級なものを買うことはお金があればできるが、その後のケアができるかどうかはお金とはほとんど関係ない。もちろん、ケアにもそれなりのお金はかかるし、僕もケアに必要な最小限のお金は投資している。しかしケアができるかどうかは、お金よりも人間性が関係してくる。

僕にとって一番大切なことは数理物理の研究であり、数学や物理の専門書は宝物のように大切にしている。しかし革靴や革鞄と違って、最も大事なのは本という「紙(ペーパー)」ではなくて、その中に書かれている内容(情報)である。そういう意味では専門書(ペーパー)より革靴のが大事なのかもしれない。もちろん実際は専門書の方が圧倒的に大事ではあるが。

学問を研究する人にとって、ペンは非常に重要である。ペンは研究の武器だとも言える。僕の武器であるペンは、大学院入学時に友人からもらった万年筆だ。もう優に十数年以上その万年筆を使い続けている。万年筆は僕の体の一部だ。もちろん、万年筆は頻繁に手入れの必要なものではないが、たまにケアはしている。

ケアをすることは、非常に有意義な事である。物も良くなるし、心も綺麗になる。そして様々な物のケアを重ねるうちに、自分に人間としての厚みも増していくように感じる。そのように感じるのは僕の錯覚だろうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA