グレーゾーンを上手く使う

物事を判断するとき、白か黒かはっきりつけることが重要だと思っている人が多い。灰色(グレーゾーン)のままにしておくのは気持ちが悪く、良くないことだと思いがちだ。それが多くの日本人の本音だろう。しかしグレーゾーンというのは白と黒の中間に位置し、白にも黒にも移行することができる。言わばグレーゾーンには柔軟性があるのだ。しかし一度黒と判断してしまえば後から白に変えることは非常に困難だ。それが顕著に表れているのが裁判であろう。

裁判官の仕事は白黒をはっきりつけて量刑を決めることだ。だからグレーゾーンの判決などはほとんどありえない。しかし一度有罪が確定してしまうと無罪に変えることはほとんど不可能だ。冤罪を無罪に変えるには90%の証拠ではダメだ。99%、あるいは100%覆す証拠がなければ無罪には変えられない。それは何万とある判決の中で冤罪が認められた例が数えるほどしかないことからもわかる。

政治の世界ではグレーゾーンと呼ばずに「玉虫色」と表現する。非常に上手い表現だと僕は思う。何色ともとれるわけだ。しかし国民にはこの玉虫色と言う表現のイメージは良くない。どうしても白黒をはっきりせよということだろう。しかし玉虫色で柔軟性を残すべきことは政治の世界では多いはずだ。

このグレーゾーンの利点を一度大きく議論することが必要だと僕は思っている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA