インドネシア新幹線の受注、白紙に戻る

日本が7年に渡り力を注いできたインドネシアでの新幹線事業が白紙に戻った。この受注白紙から日本が学ぶところは大きく、これからの新幹線国際進出計画に大きく影響しそうだ。

今回の件の撤回は、日本が売りとした事と相手が望んでいることとのミスマッチが原因だ。日本の新幹線の売りと言えば、「速さ、安全性、時刻の正確性」だ。ところがインドネシア側にしてみればこの三つのことはそんなに強くは求めていなかったのだ。時刻の正確性にしても、外国では電車が遅れることは当たり前のことで、日本のような時刻の正確性の方が異常で過剰スペックなのだ。そして一番大きなのが、たとえ時速200キロに落としてでも建設費・運営費を下げてほしいという要望だ。日本国内レベルの新幹線を作ろうとすると、想定の40%増しくらいになるという。以前営業した台湾新幹線も、一部のエリートビジネスマンはともかく、一般市民にとっては新幹線代のチケットは高くてなかなか手が出ないみたいだ。

現在日本でも新幹線の新規建設が急ピッチで進められている。とはいえ日本人にとっても新幹線チケットを気軽に買えない人は少なくないはずだ。時速200キロでもいいからもう少し値段を下げてほしいという市民・学生は多いかもしれない。

この様に、これからの新幹線海外輸出に関しては、その国の実情をもっと把握して売り込まないといけない。特に新興国向けの場合はインドネシアのようにこのことは非常に重要だ。世界は何も日本みたいな国ばかりではないのだから。それどころか日本の国内事情の方がよっぽど特殊と言えるかもしれない。

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