インドのカンニング事件

インドの高校での集団カンニング事件が話題になっている。それによってなんと600人が退学処分になったそうだ。カンニングは保護者も関わっており、この大規模カンニング事件の様子が写真で撮られているが、良いとか悪いとかを超えてもう圧巻としか言いようがない。そもそもこの生徒たちは学校を勉強を学ぶ場とはかけらも思っていないのだろう。

僕が大学院生時代、ティーチングアシスタントという、先生の授業を補佐するバイトをしており、試験監督なども任されていた。

医学部生の数学の定期試験の試験監督をしていた時、先生は席を外しており、監督現場から離れて先生の所に行ったのだが、そのとき先生は顔を真っ青にして試験現場に駆け付けた。その理由はカンニングされたらどうする、というものであったが、医学部生は圧倒的にカンニングする確率が高いのだそうだ。しかも医学部生は集団でカンニングするというのが常識らしい。医学部生も皆が皆そういう人ではなかろうが、彼らにとって一番の目標は医師免許を取得することであり、そのためには手段を選ばないということかもしれない。

昔、中国では科挙という役人への登竜門の試験があった。もう数百年以上前、千年以上前かもしれないが、そんな大昔にもカンニングは存在しており、世界最古のカンニングペーパーというものもあるらしい。

カンニングはもちろん推奨されるものではないが、このインドのカンニング事件の壮大さには圧倒され、ある意味新興国のエネルギーの巨大さを見たように思える。

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