これまでボクシング王者挑戦(あるいは防衛)戦について思っていた、一つの疑問。

先日中国で、無名の日本人ボクサー(世界7位)が、世界王者の中国人ボクサーに挑戦し、下馬評を根底から覆す勝利を収めた。その日本人ボクサーの名は木村翔(28)という。僕はボクシングを観ることは好きなのだが、木村ボクサーの名前は全く知らなかった。この勝利の結果はニュースで知ったのだが、このニュースの一番の注目点は、中国という完全アウェーでの勝利だということだ。

これまでボクシングのベルト(王者)をかけた試合に関して、いつも疑問に思っていたことがある。それは、日本人が戦う王者戦がほぼ例外なく日本国内で行われているということである。心理戦でもあるボクシングの試合で、ホーム開催は圧倒的有利である。なので、日本人の戦う王者戦は圧倒的有利な環境で行われていることになる。そのことに疑問と不満を感じていた。

今回、日本人ボクサーが”敵地”中国という完全アウェーで勝ったことの価値の大きさは、非常に大きなものである。

今回の試合中、中国人王者が木村ボクサーに拳をタッチするだけで大いに歓声が沸き、木村ボクサーのパンチが当たってもシーンと静まり返っていたという。この様な状況の中で勝利した木村さんのメンタルは凄いものである。

しかし、このような状況は、これまで日本人ボクサーが外国人ボクサーにやってきたことそのものである。日本で行われる王者戦は、(当たり前のことだが)いつも日本人ボクサーの肩を持つものであった。そのような試合ばかりで、中立的に考えて圧倒的有利なホーム試合での日本人ボクサーの勝利にどれだけの価値があるか、疑問に思っていた。

しかし、今回の木村翔さんの勝利は、このような疑問を吹っ飛ばしてくれるものだ。外国で勝って王者になったボクサーの価値は非常に大きい。

ちなみに、日本人ボクサーが海外で世界王者を奪取したのは、1981年以36年ぶりだそうだ。

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