「好き」というだけでは乗り越えられない壁がある。

プロ野球選手のほとんどはおそらく野球が大好きで打ち込んでいるのだろうし、数学者や物理学者のほぼすべての人は数学や物理が大好きで研究に打ち込んでいる。その道を極めるためには、「好き」という思いは欠かせない。

しかし、その道を極めようとした時、「好き」という気持ちだけでは乗り越えられない壁に直面する。その壁を乗り越えるためには、忍耐もいるし、苦しい状況にも遭遇する。その壁を乗り越えられるかどうかが、プロとアマチュアの分け目になるのだと思う。

その壁を乗り越えるために必要なものの一つが「プロ意識」だろう。ここで言う「プロ意識」とは、何もお金をもらっているかどうかという意味ではない。何が何でもプロになってやるという覚悟とプライドだ。

プロを目指す人にとっての一つの目標は、その道でお金を稼ぐということだろう。もちろん、専門的な目標は人それぞれあるだろう。しかしプロとしての共通目標は、お金を稼ぐということだと思う。

一番大きな壁に直面するのは、プロになる直前、すなわちお金を稼げるようになる直前であることが多い。それまで「好き」という気持ちだけで進んで来たが、最後の壁を乗り越えようとするときにそれだけでは乗り越えられないことに気付く。しかし、そのことに気付いているということは、プロになる素養があるということだ。プロになれない人はそれにも気付かない。

人によっては、その壁を易々と乗り越えられるのかもしれない。しかしプロを目指す多くの人にとっては、それまでに身に付けてきた技術、知識、知恵の全てを投入してその壁を乗り越えるという課題を解決することになるだろう。

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